コラム2022/03/13
高断熱・高気密により快適で省エネルギーな環境建築
当社は住宅や施設を環境建築の考え方を用いてつくっています。
環境建築とは環境に配慮した建築を指しますが、どのような考え方なのか、そして環境建築の考え方によりどのようなことを実現可能なのか、ぜひ知っていただきたいことを説明します。
■時代に合わせた環境建築の重要性
近年ではCO2削減や環境配慮、サスティナブルというキーワードをよく耳にします。
最近ではSDG’sという2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標が掲げられたことにより今後はゼロカーボンに向けてより一層、省エネルギー化が加速されることと思います。
環境配慮という言葉に着目し、身近な私たちの暮らしに視点を置き換えてみると建築に求める事は健康面や快適性や冷暖房費やメンテナンス費を抑える事ではないでしょうか?
私たちが考える環境建築は、建設地の気候や風土といった自然環境、地域環境、周辺環境に配慮すること、快適な温熱環境や良好な空気質、自然光制御、省エネルギーや省メンテナンスで長寿命な建築をつくることと考えています。
■気密・断熱・換気のバランスと省エネルギー
環境建築の考え方に基づいて建物をつくることは持続可能でよりよい世界をつくることに貢献できるだけではありません。
環境建築の考え方で建てた建築物は、家に住む人や施設を利用する人にとって3つのメリットがあります。
- 環境建築により高断熱・高気密な建物で熱を逃がさない
冬の服装もセーターを重ねて着るよりもダウンジャケットのほうが、隙間風が入らず暖かいのと同じで、建物も高断熱・高気密にすることで外気温の影響を最小限抑え、室内の温度を保ち隙間風などで室内の熱を外部に逃がしづらくなります。逃げる熱を少なくして隙間風の影響も受けづらくなると少ない熱源でも暖かい室内環境が実現できることに加え、床、壁、天井面の温度が室温に近い表面温度になるので室内温度設定を低くしても暖かく感じます。
もちろん高断熱や高気密にすることは断熱を厚くする分コストがかかります。しかし外気温の影響を受けづらいことから室温が下がりにくく暖房にかかるエネルギー量や消費電力を抑えることができるので長い目で見ると低コストになります。
②環境建築により省エネルギーの建物になる
高断熱・高気密な外壁、屋根、窓で計画して外皮性能を高めることによって、室内の温熱環境を一定に保つことができるため冷暖房設備機器の高効率な運転が実現し省エネルギーに繋がります。
また、冷暖房の方式を建物の利用形態や利用時間によって適切に計画をし、自然エネルギーを最大限生かせるようなパッシブデザインを取り入れることでさらなる省エネルギーが実現できます。
③環境建築により生活に優しい建物になる
環境建築は高断熱/高気密、省エネルギーを実現するだけでなく、家に住む人や施設を使う人に優しい建物になります。
環境建築の考え方に基づいて建てられた建物は快適な温熱環境や良好な空気質を提供することができるので建物内の温度差によるヒートショックの回避や換気計画による空気の流れを制御することで呼気によるCO2やウイルスなどの汚染物質を室内に滞留させないことに繋がり、室内で発生する病気などのリスクを減らすことにもつながります。
また、室内の温熱環境が良好になることで、血行が良くなり結果として、健康にも寄与する事と思います。
また、外壁内に進入した雨水の逃げ道確保やの結露対策等をしっかり施すことで構造体の省メンテナンス化や設備機器のメンテナンスのしやすさなども人や環境にやさしいことになります。
■最後に
当社は環境建築を得意としている会社です。
札幌の環境への配慮はもちろんのこと、省エネルギーや高断熱/高気密を実現する住宅や施設つくりにこだわっています。
札幌の建築なら、ボンアーキテクツにお任せください。