コラム2022/01/07
札幌市の環境建築/感染予防に効果的な熱交換換気システム
■感染予防で気を付けるべきポイント
感染予防で気を付けるポイントは2つ、適正な換気量と換気計画です。
前者は、換気量の目安として1人当たり30m3/hの換気及び二酸化炭素濃度を1000ppm以下にすること。
後者は適切な換気のゾーニング計画で、給気ゾーン、還気(排気)ゾーン、給気+還気(給排気)ゾーン等、換気のゾーニングをして外気を取り入れてから排気する空気の経路を明確にすることと考えています。
例えば、汚染空気を人が集まる場所に流さないようにする為には、人が集まる場所は給気ゾーンとして新鮮空気を押し込み(正圧)にして汚染空気の発生源となる部屋は負圧になる還気(排気)ゾーンにして汚染空気が逆流しないようにします。
換気ゾーンといて独立させたい場合は給排気ゾーンにするのが良いと思われます。
■熱交換換気システムについて
熱交換換気システムはどのような仕組みになっているのでしょう。
換気の仕組みとしては熱交換素子というもので、外気(OA)と室内からの還気(RA)を熱交換素子で交差させて熱交換した外気を給気(SA)として室内に供給し、熱交換し終わった還気(RA)は排気(EA)として外部に排出するという仕組みで、外気温と室内温度の温度差に熱交換効率(%)を掛け算した温度の再利用が可能になり、高断熱高気密になるほど省エネ効果が発揮できます。
安価な換気として強制排気+自然給気の第三種換気がありますが、利用できる熱を捨てて外気温のまま室内に取り入れるということと給気口の場所にもよりますが冬期間寒いからと塞がれてしまう場合もあるので弊社では熱交換効率90%以上の熱交換換気システムを採用することを基本としています。
この場合、外気から取り込みたくない花粉やPM2.5などを除去できるフィルターをお勧めしています。
■最後に
適正な換気計画で熱交換換気システムを導入することで、厳しい寒さが続く札幌でも快適な温かさを逃がさず感染予防が可能な換気ができるシステムです。
住宅だけでなく、施設においても熱交換換気は有効です。
光熱費や暖房費をおさえながら感染予防のための換気が可能になります。
札幌市で快適に生活するためのシステムを取り入れてはいかがでしょう。
札幌市の環境建築/熱交換換気システムの導入をした建築設計の検討をされる方はボンアーキテクツへご相談ください。