幼稚園・福祉施設

Kindergartens-幼稚園-

遊びを発見できる多彩な場を通して、「豊かな感性」「確かな学力」「健康的な身体づくり」の成長を促し、生きる力を育みます。

遊びを発見できる楽しい場をつくる

幼少期は全てが新しい発見と経験です。おにごっこ、かくれんぼ、絵本を読む、工作、外遊び、子供は自分なりに遊びを創造し、遊びを通して学びます。
それを促す室内環境と園庭との繋がりを工夫し楽しめる場をつくります。

園児間の交流を促す

園児は、お友達と遊んだり、喧嘩したり家庭内で経験できないことを幼稚園で学びながら社会性を身につけていきます。
共有の場であるホールは、園児たちの広場にあたります。お友達を見つけやすいように見通しの良いホールをつくり交流を促します。
また、見通しの良いことで、安全管理にも寄与します。

感染予防への配慮

空調は感染リスクの軽減を、極力気流を減らし、充分な換気と快適な温熱環境の両立をしたうえで省エネルギー化することを目指します。
幼稚園や保育園など、幼児の集団生活で子供を預けたことのある親の大半は、風邪やインフルエンザの他にも様々な病気に感染し、家族全員が病気を共有する経験をお持ちだと思います。室内の空気を大風量で循環させる冷暖房はなるべく避け、気流を感じない冷暖房方式をお勧めしています。換気設備はメンテナンスを怠ると効果が落ち、電気料金の無駄につながるので、メンテナンス場所をまとめ、容易に管理できるようにします。

Welfare-福祉施設-

安心を得られる快適な生活空間をつくることで、
入居者とスタッフとの繋がりをより強くします。

つながりを感じる暮らし

寝室や共同生活室の様子が相互に感じ取れることで、入居者とスタッフが共に安心感をもって生活できるように配慮します。

人流に配慮した感染予防

階の移動の際、人の流れがシンプルで分かりやすくなるように配慮し、関係者以外の人の流れを制限して感染リスクを下げるゾーニングをします。
換気設備は熱交換効率が90％のセントラル換気を採用し新鮮な外気を室温に近い温度で施設内に供給。新鮮な空気の流れは共同生活室から各寝室に流れて排気され、各寝室の空気が他の部屋へと拡散しにくい計画をします。

安全な構造体

2016年の熊本地震により木造の建物が倒壊した原因の一つに上下階の柱と耐力壁がそろっている割合を示す直下率が低かったといことがメディアに取り上げられました。
このことから建築基準法を満たすだけではなく、構造体に加わる力の流れを考慮した設計が求められます。施設内には避難困難な入居者がいるので積雪の荷重や地震の力をスムーズに基礎に伝えることを留意し、安全性に余裕を持たせて強い構造体にします。