西野桜幼稚園
半世紀以上の歴史のある幼稚園の建て替えです。
子供たちが長時間過ごす保育室を2階に集約し、中央にあるX形状の階段上部にハイサイドライトを設けることで自然光が入り明るく豊かな空間となるように計画しました。
シンプルな建物形状に屋根やバルコニーの跳ね出し部分は構造熱橋防止システムで熱橋部を減らした外断熱工法に高性能な木製サッシを採用することでUA値0.27W/㎡Kを実現しています。
空調計画は微小気流で建物全体をムラの無い快適な温熱環境と省エネルギー化と集団生活での感染リスク低減を図りました。
冬期間の暖房運用は、外気処理+全館暖房を職員室ゾーンを含む1階出入口のみの間欠暖房に切り替えても2階保育室ゾーン全体は暖房を使用せず外気処理した換気だけで運用できました。24時間の室温経緯は、朝8時に18℃昼22℃と3℃近い変化はあるものの床壁天井面の温度が室温に近いので園の先生から暖かいとの返事が得られました。全館暖房と比較した暖房費は運用を変更することで75%削減しています。
- 所在地
- 札幌市
- 構造
- 鉄筋コンクリート造2階建て
- 用途
- 幼稚園
- 延床面積
- 2091.32㎡